性格判断するなら、血液型より断然「モノポリー」です

モノポリー」というゲームをご存知でしょうか。けっこう有名ですし、やったことはなくても聞いたことくらいならあるよって方が多いのでは。

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モノポリー」は英語で「独占」という意味。サイコロを振ってコマを進め、止まったマスの不動産をやりとりしながら資産を増やし、他のプレイヤーを出し抜いて大富豪を目指すゲームです。愛好家も多く、世界中でプレーされているようです。

モノポリー(英語:Monopoly)は20世紀初頭にアメリカ合衆国で生まれたボードゲームの一つである。世界中に愛好者を持つ。プレイヤーは双六の要領で盤上を周回しながら、他プレイヤーと盤上の不動産を取引することにより、同一グループを揃え、他のプレイヤーから高額なレンタル料を徴収し、自らの資産を増やし、最終的に他のプレイヤーを全て破産させることを目的とする。
モノポリー - Wikipedia

モノポリー NEW

モノポリー NEW


このゲームの特徴は、単なる運試しの双六ゲームではないということ。お金の計算はもちろん、他のプレイヤーの動きを見る観察力、いつ・どこへ・どの程度「投資」するべきかというリスクとベネフィットの見極め、タイミングを推し量る力、トレードを行うための交渉力、そしてなにより度胸が試されます。ふつうの双六ゲーム、たとえば「人生ゲーム」なんかはボードゲームとしてかなり定番で盛り上がるけれど、あれはほぼ100%単純な運試し。「モノポリー」はそういったものより数段深いと断言できます。


そしてこのゲームの最も面白い点は、ゲームの実力に年齢差はほとんど関係ないということ。ルールさえ把握すれば、10歳から60歳まで、超幅広い年代の人がハンデなしで真剣勝負できる。だからめちゃくちゃ面白い。

というのも、前述したとおりこのゲームは「単純な運試しではない」ものの、やはりゲームの流れを左右するのは6~7割「運」なのです。しかしこの6~7割というのがかなり絶妙で、ゲームを知り尽くした玄人は残りの3~4割の要素をいかに磨くか必死で考え、ビギナーはあまり深く考えずとも運と勘を頼りに戦える。この両者(玄人と素人)が同じボードで戦っても、その時の「流れ」次第で充分対等に戦えるという面白さが、このゲームの魅力です。

実際僕は以前に弟や従弟妹を交えてモノポリーをして遊んだんですが、かなり白熱しました。年齢別に見ていくと10歳が二人、12歳、17歳、18歳が一人ずつ、そして僕というかんじです。僕が一番年長でしたが、一回3時間ほどのゲームを20回近くやる中でもっとも強かったのは僕の弟(10)でした。彼はとにかく運が強くて、その上かなり思い切りよくお金を投資していくので、「流れ」を作るのが上手いのです。


繰り返しですがこのゲーム、運が6割以上ものを言うものの残りの4割近くは自分の意思が反映されます。つまりビギナーであればあるほど隠しがたいその人の「性格」が浮き彫りになるのです。思い切りの良さや、他のプレイヤーとの交渉に進んで応じるタイプかどうか。応じるならそれは戦略的なものか、単にノリがいいだけか。応じないならそれは疑り深いのか、慎重なタイプなのか。そしてこんな性格悪そうな人間観察を楽しんでいる自分は、どのタイプなのか――これはその時やっていて初めて気づいたんですが、もしかしたら「年齢差関係なし」という点よりさらに面白いポイントかもしれない。血液型なんかよりよっぽど正確で実践的な性格判断のリトマス紙になるでしょう。


その時は小学生3人も一緒にやりましたが、10歳にもなると性格ってもうはっきり出るんですよね。慎重な子がいきなり大胆になったりしないし、なんも考えてないヤツは何回やっても考えなしで無鉄砲。運の良いやつなら、多少波はあろうと大抵いつも運がいい。

たとえば僕の弟なんかを見ていると

・とにかく運がいい
・頭の回転もそこそこ速い
・思い切りも悪くない
・しかしお調子者なので時々やらかす
・小賢しい。たまにズルする
・ムードメーカーなので一緒にやってると盛り上がる

こういうのが全部わかっちゃいます。

ケース2、従妹・Nちゃんを見てみると

・計算が苦手
・お姉ちゃんとの助け合い精神旺盛(僕は弟を崖から突き落とします)
・けっこう運は良い
・慎重でトレードにはあまり応じてくれない。投資もあまりしない
・土地よりもお金が大事
・正直あんまりルール理解してないし理解する気もない(勝負ごとに興味なし?)
・みんなでゲームやっててもお菓子配ったりお茶汲んでくれたりめっちゃ気が利く

絶対いい奥さんになるなぁと思いました(小並感)
ゲーム外での振る舞いからも色々わかる。
お金は任せてもいいけれど、投資や株は向いてないよねってかんじです。

ケース3、従弟・Kくん

・慎重派でなるべくリスクを取らない
・自分から交渉を仕掛けたりはせず、誰かが自分に有利な条件で持ちかけてくるまで待つ
・堅実に最善手を打ちたい
・投資するときはおそるおそるだが、出すときは出す
・常に3位くらい

将来は起業して大儲け!ってタイプでは絶対ないですよね。

最後はケース4、従妹・Yちゃん

・交渉・トレードばっちこい
・妹想い(妹が欲しいカードを取るためにトレードをガンガンもちかける
・頭の回転が速く理解力も高い
・たぶん一番頭いい
・でも一番運がない
・万年最下位

見てて泣けてきます。序盤は威勢がいいのに後半になるにつれどんどん資産が減っていく・・・


僕はけっこう昔からこのゲームが好きで、父とか含めた家族でもたまにやるし、同年代の友人ともやります。みんなそれぞれ自分なりのポリシーがあって、性格がよく出てて面白い。

このゲームを盛り上げるポイントは、多少自分が損するようなことがあっても積極的にトレードに応じたり、仕掛けたりしていくこと。お互い勝ちにこだわって慎重になり、ゲームが硬直してしまうとあんまり面白くありません。勝負の前にゲームなんですから、それでは本末転倒でしょう。わざと損を被れというんではなく、トレードで生まれた多少のマイナスは投資と戦略で取り返そうと考えられれば、楽しくなってきます。

ぜひ家族や友人とモノポリーで遊びつつ、化けの皮剥がしちゃってください。





モノポリー めざせレジャー王

モノポリー めざせレジャー王

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