英会話学校について思うこと

僕は高校生のころ一時期、英会話学校に通っていたことがある。どういう経緯で通い始めたのか細かいことは忘れてしまったが、とにかく体験入学のようなものを受けて、そのまま流れで入会した。教室では３～７人くらいで授業を行うのだが、そこには違う学校に通う同年代の生徒もいて、なかなか楽しかった覚えがある。しかし週一回行われる駅前留学が僕の『英語力』にとって有意義だったかと言うと、正直言ってNOだ。僕のやる気の問題だと言われればそれまでだが、仮に今やる気があって英会話の習熟に熱意を燃やしていたとしても、また英会話学校に通いたいとは露ほども思わないだろう。

なぜかといえば、英語で話したり聴いたりできるようになりたいと考えたとき、わざわざ英会話学校に通う必要性はないからだ。今ならスカイプを使って、いくらでもネイティブと話すことができる。海外ドラマなら楽しくリスニングの力がつく。毎月数万円の会費・教材費を払うくらいなら、そのお金で海外旅行でもしたほうがよほどいい。英会話学校も英語力によってクラス分けされているので、相当上のクラスでなければ周りの生徒の英語力もお察しレベルである。そしてそんなに高い英語力を持っているなら尚更、英会話学校に通う必要などないと思う。ともすればお金に余裕があってお遊び感覚でやっている主婦と低レベルな日本語英語で「お元気ですか？」「まあまあです」みたいなテンポが悪く薄っぺらい会話をするのがオチである。

英会話学校は英会話を学ぶための場所ではなく、趣味の集まりみたいなものと考えた方が正しそうだ。週に一回か二回、おしゃれで軽く英語を話して和気あいあいしたい方にはおすすめである。間違っても僕のように、受験のために英語力をつけようなんて動機で通ってはいけない。