映画『アナと雪の女王』

ディズニーの「アナと雪の女王」観ました。
アナと雪の女王 | ディズニー映画

あらすじ: エルサとアナは美しき王家の姉妹。しかし、触ったものを凍らせてしまう秘められた力を持つ姉エルサが、真夏の王国を冬の世界に変化させてしまった。行方不明になったエルサと王国を何とかすべく、妹のアナは山男のクリストフ、トナカイのスヴェン、夏に憧れる雪だるまのオラフと一緒に山の奥深くへと入っていく。
解説・あらすじ - アナと雪の女王 - 作品 - Yahoo!映画

感想はもう「さすがディズニー・クオリティ」ってかんじのミュージカル映画。笑いあり涙ありスリルありどんでん返しありで、最後はほっこりできました。テンポもいいし、ディズニーはなんていうか、素直にらく~に観ていられる安心感がありますよね。映像もめちゃくちゃ綺麗だった。


誰にも言えない秘密を抱えて生きてきたエルサが、それを隠す必要やしがらみから解き放たれたことで「ありのままで生きていけるんだ!」と喜びを爆発させる。そんな場面で歌われるのが主題歌の「Let it Go」で、僕は字幕英語版で観たんだけど、すごい迫力でした。映像もあいまって声で圧倒される感覚。エリサ役のインディナ・メンゼルはブロードウェイのミュージカル女優です。
『アナと雪の女王』特別映像:「Let It Go」/イディナ・メンゼル - YouTube
この動画にも出てくる、エルサが魔法をのびのび操って城をつくっていくシーンが好き。囚われのプリンセスがキャバ嬢に変身します。



『アナと雪の女王』ミュージック・クリップ:Let It Go/エルサ(松たか子) - YouTube
日本語吹き替えだと松たか子が歌ってる。どんなかなーと思って見たら意外といいかんじでした。


そういえばこの『アナと雪の女王』観て、僕はなんとなく「おおかみこどもの雨と雪」を思い出しました。

おおかみこどもの雨と雪 BD(本編1枚+特典ディスク1枚) [Blu-ray]

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この映画の雨と雪もオオカミに変身する力をもって生まれてきて、成長する過程でその力をなんとか抑えようとしたり周りにバレないよう隠すために、葛藤しながら生きていく。


「おおかみこども」では雨がオオカミとして、雪が人間として生きていく道を選び、それを花が支えていくって構図なんですけど、「アナと雪の女王」だとエルサが雨と雪の葛藤全部引き受けるかんじなんですよね。王女という立場から「雪の女王」にはなりきれない(なるのは怖い)けれど、力を隠さなきゃならないので人間らしく生きることもかなわない。

そこから自由になったときエルサは“Let it go!”って叫ぶわけです。

まぁ月並みな感想になっちゃうんですけど、人間の性質なんてそうそう変わるもんでもなくて、結局自分の持ってるカードでいかに生きやすく生きるかってことなんですよね。雪だるまがいくら夏にあこがれても、いざそんな環境に置かれたら溶けて身を滅ぼすだけで。雪だるまは冬の世界を生きていくしかない、でも冬を楽しく生きられるかどうかも自分次第で、いくらでもやりようはあるんだろう。自分が生きやすく生きるための我儘くらい他人にどう思われようと貫くべきだし、そう信じ込む厚かましさとかずうずうしさはあってしかるべきなんだよなーと。

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でもまぁ、妄想するくらいいいよねってことで。



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