『R１００』を観てきた

松本人志の『R100』を観てきました。→http://www.r-100.com/

あらすじ：男（大森南朋）は誘惑に負け、1年という期限付きでミステリアスなクラブへの入会を決意する。入会の際の条件は、たとえ何があろうとも途中で退会することはできないという内容だったが、当初彼はそのことをまったく気にも留めていなかった。その後、彼の人生には次々と型破りで魅力的なキャラクターの女性たちが出現するようになり……。(Yahoo!映画より)

まぁほとんど興味本位だったんですが、観終った感想としては「渡辺直美がピーク」です。
f:id:syuraw:20131005211430j:plain
・・・いや、あらし君が吊られてるところもなかなか捨てがたいですが。

トロントの映画祭に出品したとか、２ちゃんでずいぶん叩かれてるなとか(これは映画というよりまっちゃん自体がって感じですが)、色々あって実は気になってました。前情報なし、内容については全く知らずに見に行ったら冒頭からいきなり女王様が出てきてドン引きですよ。あぁなんてものを観に来ちゃったんだろうと。いや、少しでも事前に内容を知っていれば話は別ですよ？でも一昨日『そして父になる』を観たばっかりで、その余韻も冷めやらぬうちにこれは、色んな意味できつかった。

とはいえ、映画の評価としては「結構面白かった」んですよね。普通に笑えましたし、周りに座ってた人たちも爆笑してました。ただ映画祭に出品して評価される類の映画じゃないだろうなとは思いましたけど。とにかく渡辺直美さんが最高です。宙吊りあらしくんも捨てがたい。

もしかしたら人によっては全くダメな人がいるかもしれません。自分はSMとかちょっと無理だなとか、潔癖な人なんかはやめといたほうがいいです。笑えますが、人を選ぶだろうと思います。僕は(結果的には)OKでしたしポップコーン吹きました。
最初はちょっといい話かなと思ったんです。こん睡状態の奥さんとか、それでも必死に家庭を支えようとする主人公とか、優しいお爺ちゃんとか、辛い様子を全く見せない息子とかいろいろ。まぁ見事に裏切ってくれました。奥さんもお爺ちゃんも最後は飲み込まれるし、息子は目覚めてしまいます。

＊＊
（これ以上感想が出てこないので）他のサイト引用してみる。

Yahoo!映画

http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tymv/id345946/s0/or1
酷評されてますね。評価は今これを書いている時点で5段階中2.69。
僕は他の松本人志作品を全く観てないんですが、それほどひどいとは思いませんでした。ストーリーは一本筋が通っているし、独特のシュールさで笑いを誘いつつ山場(渡辺直美)もあるし、クライマックスは伏線を回収してオーケストラの如く大いに盛り上がります。

映画comには、松本監督と主人公を演じる大森南朋のインタビューが⇒http://eiga.com/movie/78690/interview/

・・・松本監督にとって、「R100」は映画との向き合い方に、自然と変化が生じた作品のようだ。「今も破壊したいっていう気持ちは変わらないんですよ。ただ、いい意味で力が抜けてきましたね。逆に言えば、どこに力を入れたらいいかわかってきた気がする」。さらに「自分の目指す方向がだいぶ見えた感覚ですね。僕にとって『R100』は灯台のように、今後の映画作りを照らしてくれそうな存在になりました」とこれまでにない達成感だという。

この『R100』で4本目だそうですが、松本監督は「方向性が見えてきた」と。
個人的には、この方向性は嫌いじゃないです。多分次回作も見に行くでしょう。次はそれなりに心の準備もして。。。