短編

『つぶグミ』

僕の通う大学のキャンパス内にはこじんまりした購買があって、僕は時々そこへ、昼飯やらノートやらを買いにいく。軽く店内を一周して目当てのものを手に取った後レジに向かうだけど、そのカウンターの端にはいつも、さりげない自己主張を奏でるお菓子たちが…

少女と男と茶色い子猫

少女朝だ。ベッドから起きだして、窓を開ける。視界に雲ひとつない空が広がる。いい天気ね。眩しいなぁ。うわっ木枯らし。風冷たい!ぶるぶる。ミャア。えっ、何?下から聞こえた。あ、道路のわきに・・・小さな段ボール。あ、茶色い子猫がいる。捨て猫だ。…

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