不況とか就職率の低迷よりも飲み会の方が心配

大学生になってから、自分の就職について考えることが格段に多くなった。人生の夏休みとも言われる大学生活を謳歌しつつも、確実にカウントダウンは秒読み段階に入っている。どんな職に就くか、自分に合った仕事が見つかるか、見つかっても運よくその仕事に就けるのか等々、悩みは尽きない。そんな中、最近はまた別の悩みが出てきた。飲み会である。


僕は飲み会が嫌いだ。理由は簡単、酒が飲めないからである。飲めないと言っても一口でぶっ倒れるようなレベルではないが、コップ一杯のビールで顔は真っ赤で目は充血、頭はポーッと熱くなって眠くなり、近くに座っている人から「大丈夫?」と本気で心配されるぐらいには弱い。しかも僕の周りで、自分より酒が弱い男の人を見たことがない。女の子には確かに2,3人いるけれど、正直男と女ではお酒に強い弱いに対する状況は違う気がするので、あまり慰めにはならない。こんな感じなので、いわゆる仕事の付き合い的なお酒、仕事での飲み会がちょっぴり心配な今日この頃なのである。


ある先輩は「俺も最初は弱かったけど、慣れてくるから大丈夫」とアドバイスしてくれた。当時自分の体質について何も知らなかった僕はそれを聞き、限界まで飲むのに挑戦してみた。が、結果はチューハイ一杯と梅酒一杯で脱落。最後の一杯をやっと飲みきったところで飲み会が終わったので、幸か不幸か吐くまでにはならなかったものの、真夏だというのに帰り道は寒くてたまらなかった。自分のアルコール許容量を超えると、どうやら僕は体温維持機能が狂うらしい。それからはもう、無理するのはやめた。なんにもいいことなんてありゃしないからだ。


両親、特に父親はどうしてたんだと考えた。父はまったくお酒が飲めないのだ。ちなみに母も飲めない。これはもう親譲りなんだろうなと思う。ある意味諦めがつくといえばつく。最近「努力と才能」について書いたブログを読んだが、タイプは違っても「酒が飲めるか否か」は才能だと思う。たとえ努力で多少改善する部分があったとしても、そんな努力、面白くもなんともないし、辛いだけだ。ここは潔くお酒に関しては諦めようと思っている。


ただ、社会に出ればそう簡単にはいかないんじゃないかと心配なのだ。新入社員の歓迎会みたいな飲み会にはじまり、上司との付き合いとかいろいろ、お酒が絡む行事は絶えないんじゃなかろうか。もちろんお酒は飲まずに楽しめればいいのだが、飲み会の料理は腹が膨れることはまずないし、おつまみみたいなものばっかりだ。それに周りの「飲もうぜ飲もうぜ!」みたいな雰囲気の中一人ウーロン茶を口にするというのはなんとなく気が引けるものだ。そんなことをしていたら大学生の先輩でさえ、強制ではないにしろ勧めてくる。「いやーあんま飲めないんすよ。勘弁してくださいw」と言ってかわすのも疲れる。


飲み会とお酒にいい面があるのはわかっている。ビールは焼き鳥ととても合うし、飲み会で普段はできないぶっちゃけた話ができるのは、それはそれで面白い。「飲み二ケーション」なんて言葉があるのも、まぁ、理解はできる。お酒は諦めるとして、飲み会を楽しいものにする必要があるのは確かだ・・・


完全に愚痴になってしまった。僕はとにかく、飲み会と酒が強制じゃない企業が第一志望である。

知っておきたい「酒」の世界史 (角川ソフィア文庫)

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