日記-20180512

午後8時すぎ。インターホンがなったので画面をのぞいたら若いにーちゃんが立っていた。
芸人でこういう顔の人おるなと思いつつ誰だか思い出せずに「どなたさまですか」と対応してしまった。
自分はこういうセールスっぽい人が来てもたいてい無視するんだけど、今日はなんとなく出てしまった。
それがいけなかった。

この辺にマンション立てるんで周辺にする人にアンケートとってますーといいつつ玄関に入ってきた彼は
すぐアンケートの内容にいくことなくよくわからん身の上話を始めた。
これは長くなるなと直感する。
早く視聴途中のGガンダムの続きをみたいのに、すみませんが帰ってくださいと拒否する勇気は俺にはなかった。
極力塩対応して帰ってくれオーラを発することに力をそそぐ。
ただセールスとはいえそんなに悪質なかんじでもなかったので、途中から訪問営業のプロの技術を体験しようという気持ちにかわっていった。

話してみると自分と同い年なんだそうで、まぁ訪問営業なんかしてるといろんな人がいるからだろう、その同い年という一点をもって
少し親近感をもったように見えた。こっちからしたら一ミリも関係ないが。
結局、正直営業としてのスキルはそれほど高くないように見えたが、話の流れからうまいこと家主の名前を聞き出したり、腕組みしてる手をほどこうと
手相の話を持ち出したあたりはなるほどなーと思った。
(今更だがこうやって上から目線で批評するのもいい気分ではない。が、こうやって書き残しでもしないと昇華できないので許してほしい)

こんな世の中だから、訪問営業なんて仕事も楽ではないだろう。赤の他人に対する警戒心はもとより、現に自分のように、明確に拒否はしなくとも終始冷たい対応をとってくるような
人もいるし、もしかしたらしょっぱなで追い返されるよりそういう人のほうが相手するには苦しいかもしれない。
セールスにたいする気持ちとは別にして、こういう仕事をこなせる人はすごいなと素直に思う。
俺はこうして思うことを書いているけれど、相手も相手で、「今日の人めっちゃ塩対応だったな、くそが。」とか思ってるはず。
くそでかまわない。めげずに頑張ってほしい。俺も頑張るよ。

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