型崩れ


▼教育論の講義で、ひきこもりとか、ニートの話を取り上げていた。まぁ人生いろいろあるよなーと思った。小並感。


▼これは僕だけかもしれないが、これまで20年ちょっと生きてきて、年を追うごとに世の中から求められる「人間的な強度」が増してるなと感じる。これが大人になるってことなんだろうか。時の流れは一定で否応なく進むが、とはいえしかし、自分がそれに合わせて上手いこと変われるとは限らないのだ。広がっていく世界とそこにあって型崩れしない自分の人間的な強度のバランスが揺らげば、危うくなる。いろいろと。


▼人と沢山会って話した次の日は無性にひきこもりたくなる。部屋にひきこもって、何らかのパワーをチャージして、ゲージが満タンになって初めて、誰かと話そうかな、話したいなという気分になれる。そんな感覚は前からあったけど、最近はひきこもっている時、自分の「輪郭」を維持補填してるような気分になる。自分の外郭がスライムか粘土のようにグニャッと型崩れしてしまうのを、あわててペタペタ塗り固めるような。


▼中学の卒業式で先生方から頂いた言葉に「社会に出たら辛いことや厳しいことがたくさんあるでしょうが、頑張ってください」みたいなやつがあった。高校の卒業式でも似たようなのがあった気がする。しかし誰も、その「辛いこと」「厳しいこと」の具体的内容に触れてくれない。もっというと中学校は「社会」じゃなかったのかとか、じゃあ「社会」ってなんなんだとか、よく分かんなくてムカついた。


▼働きたくないでござる。


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