なんとなーくブログ始めて、気づいたら1年経ってた話

トピック「書き続ける」について

タイトルの通りです。
あとで書きますけど、ほんとは“約”1年ですね。まぁそのへんの厳密さは正直どうでもいいかなって思ってるので1年ってことでよろしくです。

僕はあんまりこういう「振り返り」みたいなのってしない方なんですが、せっかくトピックもあることだし、時期もいいしってことで、何か書いてみます。お付き合いください。

なんとなーく始めた。

ブログを始めたきっかけはほんともう、「なんとなく」としか言いようのないものでした。それまでブログなんて全くやったことなかったし、ネット上で自分のまとまった文章を公開するというのも初めて。右も左も分からぬまま、気楽な気持ちで「暇だしブログでも作ってみるべ」ってかんじで、開設ボタンをぽちっと押したんです。


しかし開設したはいいものの、その直後から更新は途絶えます。というか、1記事も書かないまま、いきなりほったらかし状態。三日坊主ってレベルじゃない。

ブログの管理画面を見てみると、開設したのが去年の8月13日。でも実際に書き始めたのは9月に入ってからだった。

当時を思い返しても、たぶん僕にとってブログなんて「その程度のもの」でしかなかったんだろうなと思います。きまぐれで作ってみたはいいけれど、何書きゃいいのかよくわかんないし、そもそもこれ面白いもんなのか?みたいなのがあって、ぶっちゃけどうでもよかったんだろうなと。

でもある日急に、思い出したように一本記事を書いてます。

映画『パシフィック・リム』を観た感想、考えたこと。 - Ust's Diary


そういえばこの頃、僕は夏休みってことで映画を毎日のように観にいってました。ちょうど映画館でバイトしてたってのもあり、観にいくのは趣味みたいになりつつあったんです。

僕は家にテレビがないので、レンタルで見るならパソコン。でも画面はちっちゃいしあんまり集中できないし、何より劇場の雰囲気が当時も今も大好きなんで、ちょっと高くつくけど「観にいくこと」にこだわってもいました。

で、観にいくのはいいんだけど、やっぱりレンタルなんかよりお金を大目に払ってるぶん「もと」を取りたいな、みたいな欲がありました。それで思いついたのが、観にいった映画の感想をブログの記事にすること。記事として残しておけば、あとで読み返したりして「そういえばこんなだったなぁ」とか振り返ることもできるし、何より観た当時の感想とか考えたことを文章で残して置くってことが、あとあと財産になりそうな予感がしました。それで、「そういやこの前開設して、ほったらかしじゃん!」ってようやっとこの「Ust's Diary(当時はゆーすとの日記)」を思い出し、上記の記事を書いたんです。

で、書いてみると、意外と面白かった。僕はそういう感想文みたいなのって学校で無理やり書かされた記憶しかなかったし、紙の日記をつけたこともなし。もちろんコンクールで入選するなんてことも皆無だったので、数千字の長文を書くなんて、ソレなんの修行ですかってかんじだった。それだけに、新鮮な感覚でした。好きなことを好きなように書けばそれなりに長文になって、自分の思考が文章として、はっきり形を成すということが。

その日は調子に乗って数本記事を書いちゃってて、たしかその日だけでも50回くらい自分の文章見返してはニヤニヤしてたと思う。キモい。今もたまにするけど。

なんとなーく続いてた。

ブログを本格的に始めてからしばらくは、ほぼ毎日ペースで記事を書きました。特に「毎日書こう!」とかいう気概があったわけでもないんだけど、新しいこと始めた直後特有のナチュラル・ハイもあり、やっぱり楽しかったんだと思う。

でも10日も経つ頃には既に、少しダレてきてた。と同時に、もうちょっと続けてみたら何か見えてくるんじゃないかって気もしてました。なのでブログを始めた次の月(2013年10月)は、ためしに一ヶ月間毎日更新してみようと思ったんです。

結果的に31日間毎日更新とはいかなかったけど、まぁほぼほぼ及第点くらいの更新数ではありました。そして何より、ブログの「記事ネタ」を探すのがとても楽しいことに気づいた。そのころは大学とかに通いながら常に「今日なに書こっかなー」と考えてました。こういう人、けっこう多いんじゃないかな。

僕は一番始めこのブログを、自分の「文章力」を上げる場として考えてました。なんで、「論理的に」「筋道立った」「まとまってて」「分かりやすい」文章を書くのを善しとしてた。でもそんなのはすぐ、これじゃ続かないなと気づいて、忘れることにしました。僕のアリンコみたいな意志の弱さが良いほうに働いた、稀有な事例です。

まぁそもそも「文章力」ってなんぞやと突っ込みたいし、語彙とか表現力なんてほぼ変化なしなんだけど、「自分に合った文量で言いたい事をまとめる」能力というのは、以前より確実についたかなと思います。自分にとって心地のいい文量や文体、あとは自分の「文章を書き続けるスタミナ」みたいなのを大体把握できてる気がします。そういうの加味してないと、書くたびにのめり込んで文量多くなって無駄に疲れたり、そのせいで本当に言いたいことが言えずに挫折したり、あるいはしばらく書く気がおきなくなったりみたいな起伏ができちゃうので。

とりま、このへんでいったん肩の力が抜けたのは「ブログを続ける」って意味ではよかったのかなと思う。


そしてこの一ヶ月が、その後今日まで続ける分かれ目になった時期でもありました。

僕は実は、このブログ以外にも非公開で、はてなブログをもうひとつ作ってます。というのも僕はブログを始めてすぐの頃、「こうして普通にブログなんか書いてるけど、ネットに自分の情報とか(少しとはいえ)公開するのってちょっと怖いよな」という不安がありました。

なのでためしに、完全非公開で日記をつけてみることにした。そしたらびっくりするくらいモチベーションが下がったんで、すぐにこっちに戻ってきました。先ほど書いたように僕は紙の日記を書く習慣も全くないので、わざわざ非公開で文章を書くってことに意義を見出せなかったんだと思います。公開していれば、最初のうちはたまーにですが、「はてなスター」とか付けて貰えて、誰かが読んでくれてる実感があったんです。しばらくすると読者登録してくれる方も増えてきた。

なので「他人に読まれない文章」をそう頻繁に書く理由なんて僕の中には全くないのだと気づき、同時に一ヶ月続けてみたことで勘がつかめてきたところで、このUst's Diaryも軌道に乗ったんだろうと思います。

ブログを起点に広がる。

そんなこんなでブログをやっていると、次第にそれが「ブログ」という枠に収まらないものになってきました。特にツイッターとの連携機能が非常に大きかったと思います。

ここ「はてな」でブログを書いている方のツイッターをフォローしてつながって、記事を更新したらたまに読みに来てくださって、僕も読みに行ってとやっているうちに、何人かとはリプライを軽く飛ばしあうようになりました。

読者登録とツイッター、そして軽く雑談とかして仲良くさせてもらってる方が何人か。僕にとってはこれだけで、「続ける」理由としては十分でした。

他の方が書く記事に影響されたりもしたし、「はてなブックマーク」がたくさん付きPVが跳ね上がってびっくりしたり、もう隠居したいと思うほど多くの方から、僕の記事に言及エントリを書いてもらえたり。

なんとなくでも続けていると、その時々で違ったハプニングが起きて、退屈しなかった。とはいえ、こういうのって誰でも同じ道を通るわけでもないし、僕はすっごく運が良かったんだと思う。

割と最近ではブログつながりで人生初のオフ会にも呼んでもらえて、「中の人」ってマジでおるんやなーと感動したり、いろいろ。楽しかった。


そんなこんなで、このブログを起点に「ゆーすと」の世界は広がって、厚みを増し、今もそれが続いてる最中です。

なぜ「はてな」で書き始めたのか。

2年以上前から、僕は「はてなダイアリー」でブログを書いている方のあるサイトをよく見に行ってました。「誰かのブログを読もう」と思って見つけたんではなく、何かをネットで検索していて、偶然見つけたブログです。

なんとなく入って、なんとなく読んでみて、そしたらそれが、語彙や表現力はもちろんユーモアもあり言葉選びもお茶目なかんじで、とても面白い。でも見た感じたくさんPVを集めるような発信力の強いものではなく、ほそぼそと友人にだけ公開するような日記が綴られてました。

今もそのブログは続いてて、でもこうしてはてなでブログを始めた今となっても声掛けるのはなんとなく気恥ずかしくて、こっそり読ませてもらってます。「乙女か!」というツッコミなら結構です。自分で死ぬほどツッコんでます。


まぁそういうのもあり、ブログやろうかとなった時、FC2やライブドアのサービスではなくここを選びました。ほんとは「はてなダイアリー」がよかったんですけど、適当に開設したらそれが「はてなブログ」だと気づくまで数日かかり、乗り換えるのもメンドイのでそのまま書き続けて、今に至ります。それまで「はてな」にはエンジニアの方が多いとか、長文のテキストが多いとか、あるいはネットコミュニティとして独特の雰囲気があるだとか、そんな前情報はゼロでした。

結果からしてそんなことはまったく知らなくてよかったし、「はてな」にしといてよかったなーと思ってます。


願わくば、僕がこうしてここでブログを続けていることが、また誰かのブログを始めるきっかけになったらなと。もしそういう方がいらっしゃれば一報ください。よければゆるーく、繋がりましょう。


いつも読みに来てくださる方、コメントくださる方、また次の1年も続くかわかんないですがまぁ続く限り、このブログをよろしくお願いしまーす。

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