就活生はみんな『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を観よう

ウルフ・オブ・ウォールストリート』を観てきました。

あらすじ:金、ヤク、女!!

以上。おつかれさまでした。


と言うのは冗談ですが、ほんとにこれで終わってもいいくらい。ある意味衝撃的。
ありえないくらい「ファ〇ク ユー」って言葉を連呼しまくってました。中指立てまくり。こんな映画もなかなかないんじゃないかなーと思って調べてみると、なんと映画中で506回も使われており、非ドキュメンタリー映画としては史上最多とか。いやすごいわ。ここまでのハジケっぷりは逆に見事です。


『華麗なるギャッツビー』でも思ったけど、ディカプリオは成金大富豪の役柄がぴったりと言うか、よく似合う。『タイタニック』じゃただの貧乏な絵描きだったくせに、出世したもんです。いいかんじにオヤジになったからこそ出せる「凄み」や「オーラ」はあるなぁとは思うけど。そういえば『タイタニック』も『ギャッツビー』も『ウルフ』も、一攫千金的なサクセスストーリー(とその没落)という点では一致してますね。


それにしても、これがただのフィクションだったのなら全く無価値でしょうが、実話をもとにしているというから面白い。映画だしその内容からしてもかなり誇張はあると思うけど、なんとなくウォールストリートにいる人たちのダイナミックな「世界観」が伝わってくるんではないかと思う。ディカプリオ演じるジョーダンは映画中9割くらいはラリってて、その内6割くらいはヤリまくってる。ラリつヤリつの毎日。もしあと2,3回人として人生を生きられるなら、こういうぶっ飛んだ人生も一度体験するのも悪くないかというかんじ。


世の中にはこんな人生を送ってる人もいるんだと思うと不思議だ。外国どころか他の星の出来事みたいに遠く感じる。


ひとつだけなるほどーと思ったのは、“Sell me this pen”のくだり。「モノを売る」とはどういうことかという話。


ジョーダンが胸ポケットから一本のボールペンを取り出して「このペンを俺に売ってみろ」と言う。相手はどうにかしてジョーダンにそのペンを買わせなければならない。「このペンはとても性能が良くて・・・」「このペンで書きものをすればあなたは・・・」「私はこのペンが大好きで、なぜなら・・・」というのが、普通の人がパッと思い浮かぶセールストーク。ですが、こんなのではダメらしい。性能の素晴らしさや特徴をいくらぶつけたところで意味はない。


あなたならどうやって売り込みますか?


ここで思ったのは、これって就活でも言えるのかなと言うこと。学生が企業の面接やエントリーシートでどれほど自分の素晴らしさや価値を説いてもあまり効果はなさそう。「なぜあなたじゃなければならないのか?」という、クリティカルな質問に答えないといけないんだろうなーと思った。まだ1年くらい先だけど、「自分を売り込む」ってどういうことか、今から考えといても無駄ではないだろう。


ちなみに映画中では一応、一瞬ですけど“Sell me this pen”に対する答えっぽいものも示されています。ぜひ映画館で答え合わせを。ヒントは「需要と供給」。


証券会社で顧客の損得などお構いなしに口八丁で儲けまくりの違法行為しまくり、家族は置き去りで、毎晩お酒に女にドラッグに・・・という、ぶっ飛びまくりで、まるで冗談みたいなジョーダン・ベルフォート。ですがその有能さもまた事実で、彼のような尖った人物をもこうしてコメディ映画として、ひとつの「アメリカンドリーム」の形として認め包み込むの懐の深さみたいなものも、アメリカのアメリカたるゆえんというか、「でっけえな」というかんじ。


初デートなんかにぴーったりの映画でした。
以上。

*追記


ウォール街狂乱日記―「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生

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