漫画『恋愛しませんか?』

恋愛しませんか?(1) (角川コミックス・エース)

恋愛しませんか?(1) (角川コミックス・エース)

読みました。


ここ何日か角川書店の70%オフセールで盛り上がってますね。こんなことなかなかないので、ちょっとでも面白そうだなと感じたら気軽に手を出しちゃいます。それでこの『恋愛しませんか?』を買ってみました。まあまあかなー。


内容はほんと、「ド定番」って感じのラブコメです。絵はイマドキな感じなので古さは全くないんだけれど、ラブコメの教科書みたいな漫画でした。一見オタクでモテなそうな主人公(実はモテるしそこそこイケメン)、彼にひそかに思いを寄せるツンデレな幼馴染の女の子、“男子が好きそうな”要素満載の清純系のヒロイン、そしてイイやつなんだけど結局主人公の引き立て役の友人たち。


ただそうは言っても、マンネリで面白くないってわけじゃなかった。新鮮味はないんだけど、ベタで王道な展開だけでかなり面白かった。何度やっても廃れないからこその「ベタ」であり「王道」なんだなと思う。


こういうラブコメなんかを読んだり見たりしていると、僕なんかは必ずと言っていいほど「主人公に片思いするけど届かない」女の子(男の子)に感情移入しちゃう。大体こういうラブコメって主人公とヒロインは一目ぼれです。完全に勝負ついてますよね。でもそこからどう挽回するか、どうやって気を引くかみたいな頑張りとか駆け引きをみるのが好き。僕から見れば(読者なんだから当たり前だけど)どう考えても明らかなのに、その気持ちに気づかない主人公。それを「ごめん、そんなふうに見てなかった・・・」とかいう「鈍い」の一言で済ませるやつは滅べばいいと思う。こんなふうに「せめて気持ちには気付いてあげようよ。それで振るんだったらまだわかるのに、なぜだ」ってかんじで主人公を心の中でぼろくそに叩きながら読む。これが醍醐味。


「片思いポジション子」て自分から動かないと全く進展しないから、超頑張るんですよね。誰より頑張るのはいつも「片思いポジション子」。その努力が報われるといいなぁと思いながら見てるんだけど、結局一目ぼれの持つパワーには敵わないからあえなくフラれる・・・切ない。


とはいえいざそういう「気持ちをぶつけられる」場面に出くわすとビビっちゃうのもわかるっちゃわかる。だから気づかないふりしてる、ってことならわからんでもないかな。普通に考えてみればラブコメ主人公の鈍さってもはや病気ですし。男でモテる人って、基本的に空気が読める、細やかで他人に気配りができる人なのに、そんな人がよりによって恋愛感情にだけ鈍いってどういうことなんだ。

とはいえこれも創作だからこその演出なんで、訝りながらもそれを楽しんでる。


ブコメ(というより青春もの)と言えばちょうど3年くらい前にやってた『あの夏で待ってる』ってアニメが結構好きです。三角関係ではなく、「A←B←C←D」みたいに完全にもつれちゃいます。


他には『WORKING!!』とか。漫画もアニメも面白い。どっちかというと「ラブ」より「コメディ」色が強い。ゆるーい感じです。

WORKING!! 1 (ヤングガンガンコミックス)

WORKING!! 1 (ヤングガンガンコミックス)


あとは『氷菓』も好きです。あんまり恋愛はないけど、普通の青春ものとして。小説とアニメは見たけど、漫画はどうなんだろう。角川のセール対象ですね。

氷菓(1) (角川コミックス・エース)

氷菓(1) (角川コミックス・エース)

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)


最後は話が逸れちゃったけど、『恋愛しませんか?』はまあまあ面白かったです。3巻で綺麗に完結してる上、セール中だから全部合わせても500円ちょい。買って損はないと思います。

セールは2014年1月28日までらしいので、それだけご注意を。

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