そのレシート、捨てるべき?残すべき?

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いきなりだが、僕は結構だらしない性格だ。大学に入って一人暮らしを始め3年が経とうとしているが、未だに自炊のじの字もなくほとんど料理はしない。気を抜くとすぐ洗濯物が2週間ぶんくらい溜まっているし、用事がないと土日は昼過ぎまでベッドから出ない。部屋の掃除すら面倒でたまらないし、勉強に使うはずの机には別冊マガジンのバベルの塔がそびえたつ。


さて、こんな僕なのであるが、そのだらしなさは財布にも如実に表れている。僕の財布はよくわからんポイントカードとレシートで溢れてパンパンなのだ。この前ファーストフード店に入ったときなど、「そういえばカードがあったはず」と会計時になって思い出した。それから僕は約3分間、怪訝な顔をする店員さんを差し置いてとっ散らかった財布の中を探索したのだが、やっと見つけだし自信満々に差し出したそのカードは、なんと半年ほど前に期限が切れており、「これ、使えませんね」と4秒で突っ返されて大恥をかいた。


そんなことがあってから、最近はカード類は使うもの・使えるものだけ残し残りは全部捨てて整理した。それで大分財布は軽くなったので、残りはぐしゃぐしゃに突っ込んであるレシートだ。これはただ捨てるだけでいいので楽だった。その際一番古いのはいつのものか調べてみたのだが、なんと3年前にキヨスクで電池と菓子パンを買った時のものが発掘された。このヘンテコな組み合わせは調査班の頭を悩ませたものの、当時の状況を知るための貴重な資料として現在フィード自然史博物館に展示されている。


とまぁだらだらと書いてきたわけだが、ここからが本題だ。
カードを整理しレシートを全部捨てて見事ダイエットに成功した僕の財布なのであるが、注意すべきはリバウンドである。またこれまでのように後先考えずカードやレシートをため込んでいては元に戻るのは時間の問題だ。なので僕はこれ以上なるべくカードは作らない、レシートはその場で捨てる(受け取らない)、というルールを課すことにした。


そう決めてから2週間くらいは快調だった。必要最低限のモノだけ入った財布はポッケに入れても重くないし、取り出しやすい。


これはいいやと思ってしばらく経った、先日のことである。家のプリンターのインクが切れたので、電気屋に買いに出かけた。もちろん同じものを買うのだから切れたカートリッジも持って行った。しかしここで詰めが甘いのが僕である。どうやらこれらしいぞという商品を見つけたのだが、それをよく確認せずに「多分これだな」と思い込んで買ってしまった。しかも親切な店員さんに勧められてお得な4色セットで購入してしまうという、この救えなさである。


インクが切れたとはいえプリンターはそれほど頻繁に使わないので、買ってから2日くらいはそのことに気付かなかった。2日目にようやくセットしようとしてみて初めて間違えたことに気づいたのだ。そして時間も早いし返品しに行こうと財布を手に取った。しかしその瞬間、僕は購入時のレシートをその場で捨ててしまっていたことに気づいた。完全に後の祭りである。当然商品の封は開けてしまっているし、レシートもなければ証明のしようがない。しかも間違えたのは他ならぬ僕の過失だ。貧乏学生のなけなしの4000円は、もう戻ってこないのだ。


レシートも邪魔だからと言ってなんでもかんでも捨ててしまうのは危険だ。何のためのレシートなのか。こういう失敗は誰にでも起こりうるし、例えば食品で何か間違いがあった場合レシートは大事な物証になる。だから、取っておくべきものは万一のために取っておく判断も必要なのだろう。僕にはその見極めができなかった。みなさんもこうならないように、気を付けていただきたい。



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