「合コン留学生制度」を導入しよう


少子高齢化が叫ばれるようになって久しい。
人口減少に起因する日本経済の衰退はもはや避けようもなく、国家の展望は明るいとは言い難い。
そんな現状を打破すべく、私はこの記事でひとつの政策を提言しようと思う。

タイトルの「合コン留学生制度」である。

合コン留学生制度導入概論


合コン留学生制度とは、世界各国から日本と日本のカルチャーに強い関心のある若い女性を招待し、日本人学生(高校・大学生)と盛んに合コンを開いて交流していただこう、というものである。

合コン留学生と従来型の留学生との違いは、主に以下の3点である。

・この制度で日本に招待する学生は日本文化に関心の高い16~24歳の独身女性に限る

・この制度で日本に招待する学生は在学中の学費を全額免除とする。
さらに合コンによって日本人のパートナーを見つけた場合、生活費・交遊費も追加で全額免除とする。費用は全て国が負担する。

・この制度で日本に招待する学生は「美人」のみとする。

ご覧の通り、才色兼備なる外国人女性への国を揚げた「お・も・て・な・し」だ。本人が望めば、日本国籍も無条件で付与しよう。さらに制度の適用は当面の間、英語話者の留学生のみとする。

なお「美人」の定義は私を審査委員長とする「合コン留学生制度促進委員会」の厳正な写真審査を通過した者、と定める。


では次にこの制度導入による日本への影響と効果を見ていこう。

メリット

婚姻率・出生率の上昇、人口減少食い止め

日本人×留学生のカップルが多数誕生することによって数年後の婚姻率・出生率上昇が見込める。さらに人口増に伴う地域経済の活性化、税収増加による社会保障費の財源捻出にもつながるだろう。少子化対策・高齢化へ向けた財源確保という一石二鳥が狙えるのだ。

学生の英語力・コミュニケーション能力の向上

グローバル化が進む現代の国際社会において、日本人の英語力向上は急務である。
この制度を導入すれば、男子学生の英語への関心は大いに高まる。加えて合コン参加に際し英語力による選抜を行えば、学生は死に物狂いで、自主性向上・英語力強化に励むことであろう。

また合コンの経験を重ねることによる実際の英語運用能力・コミュニケーション能力向上は、もはや確実といっていい。世界で通用する日本人ジェントルマンを数多く輩出するだろう。

日本人(男性)が元気になる

男とは単純な生き物である。
どんなコミュニティにも、そこに「可愛い女性がいること」の男性への影響は計り知れないものがある。それは学校だけでない。留学生たちが日本で就職すればそこで働く男性社員が元気になり、企業全体の生産性もアップするのだ。立正大学心理学部部長の斎藤勇氏によると、「(男性は)美人が近くにいることによってテストステロンという男性ホルモンの一種が分泌され、脳が活性化する」*1という。ついでに股間も活性化するであろう。


日本人非モテ男性(私)の救済

本政策はこのためにあると言っても過言ではない。というかこのためである。

合コンというのは常に、俗にいうリア充の独壇場だ。女性慣れしておらずモテない男性にとっては指を咥えて見ている他ない、まことに腹立たしいイベントである。
しかしこの制度導入によって状況は一変する。なぜなら留学生たちはみな海外からはるばるやってきた「日本と日本のカルチャーに強い関心のある」女性たち。いわゆる「オタク」と呼ばれる人々にもチャンスが生まれるのだ。世界を賑わしている日本のアニメ・マンガは最強の「共通言語」である。彼女らと「エヴァ」や「あの花」について毎晩語り合い、その心を動かそう。これからはもう、クリスマスを一人で過ごすことなどなくなるであろう。


デメリット


日本人女性の反感を買う。

まとめ

説明は以上である。
私はこの政策をアベノミクスの「財政出動」「金融緩和」「成長戦略」と並ぶ第四の矢「恋のキューピッド」と名付け、提案する。

政府は可及的速やかに、この政策の審議と関連法案の成立に向けて動いてほしい。



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