【追記】本当の「熱意」の伝え方/プレゼンテーションの3つの秘訣
本当の「熱意」の伝え方/プレゼンテーションの3つの秘訣 - ゆーすとの日記
この記事の追記です。
ちょっと分量が多いなと思って削った部分を載せておく↓
***
『三つの秘訣』に加えて、おまけのポイントを追加。以下の二点です。
・言葉のチョイスに気を付ける
・聴き手に話の内容をイメージさせる
まずは一つ目、「言葉のチョイスに気を付ける」
どういうことかというと、プレゼンで使う言葉が持つ「プラスイメージ」「マイナスイメージ」を慎重に判断するということです。
例えばギャンブルという言葉がありますよね。みなさんはこの言葉に、どんな印象をもちますか?
博打とか、一か八かとか、向う見ずな遊びとか、あまり良い印象、きれいな印象はないんじゃないかと思います。
ですがそれを、「ゲーム」と言い換えるとどうでしょう。一気にプラスイメージの変わりますよね。なんだかわくわくする、楽しいものというイメージです。そういった細かい言葉のチョイスが、プレゼン全体の印象を決めることもあるのです。
そして二つ目、「聴き手に話の内容をイメージさせる」
聴き手に話の内容を想像させ、より印象に残るようにしよう、ということです。いわばスピーチの「映像化」。自分が伝えたい内容を、表現や言葉を工夫することによって相手にイメージさせやすくする。比喩表現はまさにこれです。
◆世界的にも評価の高い、安倍首相の外交演説
これらのポイントを押さえて見事なプレゼンを行っているのが、安倍首相です。
そのスピーチは海外でも評価が高い。オリンピック招致のプレゼンも、記憶に新しいですね。
こちらが今年二月の、安倍首相の外交演説。
お手本として素晴らしいとのことなので、少しだけそのスクリプトを見てみます。
・・・昨年、リチャード・アーミテージ、ジョゼフ・ナイ、マイケル・グリーンやほかのいろんな人たちが、日本についての報告を出しました。そこで彼らが問うたのは、日本はもしかして、二級国家になってしまうのだろうかということでした。
アーミテージさん、わたしからお答えします。日本は今も、これからも、二級国家にはなりません。それが、ここでわたしがいちばん言いたかったことであります。繰り返して申します。わたくしは、カムバックをいたしました。日本も、そうでなくてはなりません。
これがスピーチ冒頭。
まずはこの演説の主張を述べ、主題を明らかにする⇒「日本は今も、これからも、二級国家にはなりません。」
これによって、「経済の低迷する日本は二級国家になってしまうのではないか」というアメリカの専門家の主張をはっきり否定し、インパクトを与えることで聴き手をひきつける。
次に「I am back.(わたくしは、カムバックをいたしました。)」という言葉。
これは以前安倍さんが首相を一度やめていること、そこからまた復活して首相として返り咲いたことを言っているわけです。
ちょっと自虐的な、個人的なジョークですよね。でもこれがウケてます。安倍さんもびっくりしてるけど。
これで一気に聴き手はリラックスして、「聴くモード」になっている。ここまでくればもう、どんどんスピーチを進めていくだけです。
このやり方が今までの首相と比べても相当に上手いらしいです。優秀なスピーチライターが付いているのも確かでしょうが、安倍首相もその原稿作りに関わることで、安倍さんの人間味や価値観も上手く出せている、というわけです。
***
以上です