今日は俺的2013年公開映画ランキング暫定2位にランクインしております、映画「ジャックと天空の巨人」について書きます。
3月22日公開開始だったこの映画ですが、僕はまだ今年、これを超えるアドベンチャー映画を観ていません。おそらくこのまま、今年のナンバーワン冒険エンターテイメント映画として僕の記憶に刻まれるでしょう。
僕の中では確実に、スターウォーズやパイレーツオブカリビアン、ジュラシックパークに匹敵する面白さです。SFもの、冒険ものの映画は好きだけどまだこれを観ていないという方、マジで必見ですよ。ほら何してるんですか?こんな記事読んでないで今すぐレンタルしてきてください。
・・・・えっ?「そんな説明だけで信用できるか」って?
なるほど、ごもっともです。
ではこの映画の魅力を簡単にご紹介しましょう。
大きく分けて3つあります。
①圧倒的な「脇役」たちの魅力
この映画の面白さの源泉はこの「脇役」たちの魅力にあるといっても過言ではないでしょう。
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まずは話の冒頭で物語を動かす、ザビエル頭の修道士。
とぼけた顔をしながらも目には強い使命感をたたえています。
モンクなくかっこいい。修道士だけに。
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次にこの物語の悪役、ロデリック卿の「金魚の糞」、ウィック。ユエン・ブレムナーというイギリスの俳優が演じています。
ひょうきんで好奇心が旺盛、そしてずる賢い。典型的な「嫌なやつ」です。
こういう人って、映画では意外と要領良く立ち回るのかなと思いきやそうでもない。
憎まれっ子世にはばかりません。
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そして忘れてはならないのが、ユアン・マクレガー演じる王国軍精鋭部隊長・エルモント。
これぞエリート!といった風格、圧倒的かっこよさ。それは行動の勇敢さはもちろん、口にする言葉の端々に現れています。「暗殺の経験はあるか?」「主人公にはなれなくても――最後まで生き残る!」
他にもエルモントの優秀な部下・クロウや国王・ブラムウェル、そしてフィー、ファイ、フォー、ファムなど個性豊かな巨人たち。「脇役」たちのキャラクターがほんとに魅力的。
「ジャックと天空の巨人」ときけば、この物語の大筋は誰もがイメージできるでしょう。
そうした「話のフレーム」が既にもうあるからこそ、逆に登場人物たちはのびのびと動き回れるかな、と思いました。
②随所に光る「クスッ」と笑えるユーモアのセンス
物語には欠かせない「伏線」とその「回収」による笑い、そして思わず「クスッ」と笑ってしまうようなユーモアもこの映画の面白さのひとつ。僕はこの映画で28回もの「クスッ」を観測しました。瞬間最大クスッ速は6クスッ/秒。
「ジャックと天空の巨人」の一番の「売り」はなんと言っても、後述する絶望的なほど恐い巨人たちでしょう。その「恐さ」とのギャップが、散りばめられたユーモア・笑いをさらに引き立たせている気がします。
③とにかく恐い巨人たち
言うまでもなく、この映画の最大の見どころです。
圧倒的な重量感と生々しさ。しかもめちゃくちゃ臭そう。豆の木から地上に降り立って「ニヤリ」と笑う巨人の勝ち誇った表情に、絶望することうけ合いです。こんなやつらに勝てるわけない・・・
残虐で人肉が大好物な巨人たち、特にその親玉・ファロン将軍は人間とヒロイン(王女)ら王家の血筋に凄まじい怒りを燃やしており、容赦なし。人間を骨までじゃぶりつくします。
そんな敵に、エルモント率いる人間たちはどう戦うのか?主人公の奇策とは?
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てなわけで、冒険・SFものが好きな人にはとにかく超おすすめなのです。是非是非どうぞ。