なんで『R100』と松本人志がこんなに叩かれてるのか分からない

一昨日松本人志の『R100』を観てきて、記事にも感想らしきものを書いたわけですが。

映画観た後その評判とかいろいろ見たり読んだりしてると、結構叩かれてるんですよね。正直驚きました。そんなにひどいかな?

ですがよくよくその「評判」を見てみると、みんな絶対観てませんよね。ほとんどの人が観ないで言ってるんじゃないでしょうか。これはちょっと松本監督がかわいそうだなと思いました。

松本人志監督作・映画「R100」初日でガラガラ…絶望の貸切状態

これによると、初日にもかかわらずお客さんが全然入らなかったとか。
まぁ確かにこれは少なかった。僕が入ったとこは17時くらいからの上映で、20人くらいだったかな?

これから口コミでお客さんが増えるにしろ増えないにしろ、幸先はあんまりよくなさそうですね。テレビはわからないですが、普通に宣伝して話題にもなってたのにどうしてこうなったのか。原因は二つあると思います。

(1)過去の作品の評判がよくない
(2)トロント国際映画祭で最低の評価を受けた

この2つが大きいんでしょうね。
(3)があるとすれば、松本監督が作品への批判とか、そもそも映画を撮ること自体に懐疑的な(よそ見せずお笑いやれよ!みたいな批判)意見に対してあまり耳を貸さない姿勢を見せてるからでしょうか。

(1)について。これは僕自身が過去の松本作品を観てないので何とも言えないんですが、どうやら評判は良いとは言えないみたいですね。
ただやはり、それとこれとは別かなと思うわけです。監督本人が言ってますが、自分はまだ映画監督としては新人だと。ダウンタウンの松本ともなればいろんな意味で期待が大きくなるのはわかるんですが、普通に考えて最初からめちゃくちゃ面白いものができるわけないと思うんです。特に松本監督は、あまり常識にとらわれないというか、先進的なことをやろうと「攻めてる」ようですし。まぁ、お客さんにそれが理解されないんじゃ意味ないですけどね。
一つ間違いだと思うのは、過去の作品がどうだからという理由で、見てもいない作品を批判する雰囲気には違和感感じますね。批判というか、もはや作品じゃなく松本人志叩きになってるのはどうなんだろうと。

(2)について。これはいかにも日本人っぽいなと思ったんですが、海外の評価で態度が大きく変わってきますよね。これでもしいい評価を得ていたら、全く反応違ってたんじゃないかなと思います。
もちろん大きな映画祭に出品してあまり評価を受けなかったというのは事実でしょうけど、だからといってそれを錦の御旗みたいにして叩くのはどうなんだろうと思います。そもそもこの映画、万人受けするタイプのものじゃないですし、それは松本監督も百も承知なんじゃないですかね・・・
予想ですけど、あんまり期待せずに、「映画祭に出品した」という事実というか、箔がほしかったんでは。実際それなりに話題になりましたし。あわよくば高評価をもらおうみたいな気持ちで応募したら、引っ込みがつかなくなっちゃった的な。


いろいろ書きましたが、僕の映画への評価は「まぁ、見れなくはない」ってところです。部分的には結構面白いところもあったよってくらいですね。もっとつまらない映画は山ほどあります。
トロントの映画祭には福山雅治主演の「そして父になる」も出品されてて、星3個半と高評価だったようですが、確かにこの二つを比べると、そりゃそうだなって感じ。わざわざお金払ってまで見に行くほどかと聴かれれば、うーん・・・DVDでもいいかな・・・?


まぁとにかく、良くも悪くも監督自身の名前が先走ってて作品が冷静に評価されてない様子なのは気の毒です。これだけビックネームになっちゃうと仕方のない部分もあるんでしょうけど。個人的には普通に楽しめたし、次回作には期待してます。

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