アメリカさんが最も恐れること

ホワイトハウス・ダウン』という映画が今上映中です。


『ホワイトハウス・ダウン』予告編 - YouTube

これをみて最初に思ったのが「また似たようなのやってる」「アメリカさんはマゾだな」ってことです。

というのも、ちょっと前にこんな映画がやっていて、それを観たばっかりだからです。↓


『エンド・オブ・ホワイトハウス』予告編 - YouTube

・・・なんだろ。そんなにホワイトハウス陥落させてほしいのか?

 

二つ目の『エンドオブ~』は観ましたが、『ホワイトハウス・ダウン』は観てません。なんで一概には言えないかもですけど、少し思ったことを。主に『エンドオブ~』の感想ってことになります。

 

それにしても、こんな似たような映画を、こんな短いスパンで二つも作っちゃうのはなんでですかね?素直に疑問です。アメリカさん、そんなに攻撃されるのが大好きなのか。でもまぁ当然、映画でもそうですが、やられるだけじゃあ終わらせないです。半沢バリに「倍返しだ!」ってほど復讐に燃えたりしないんですが、そこはアメリカお得意の勧善懲悪ものなので、最後はヒーローがピンチを救って、ハッピーエンドです。

 

9月11日、12年前アメリカで同時多発テロが起きる。全世界に衝撃が走りアメリカの力が失墜する大きな転機になった。。。特に知識もなく、事件当時10歳に満たない子供だった僕でも、そういった話は耳にしてきました。

 

でもホワイトハウスが本当に攻撃されるようなことがあったら、はっきり言って9.11以上の大事件ですよね?事件の構造として、アメリカの親分が住まう本拠地が攻撃され陥落するというのは、WTCやペンタゴンが狙われるのとはまた別次元の衝撃であるはず(もちろんそれを軽視しているわけではないです。とても痛ましい事件です)。

素人考えですが、アメリカが最も恐れるのは、世界のどこからも相手にされなくなることなんでしょうね。まぁ映画をみただけで国全体の印象を決めてしまうことが正しいとは思いません。が、やはり『エンドオブ~』に限らず、アメリカはこういった映画が多い。

世界一のスーパーパワーを持つ国家USAと、その転覆を目論む手強い敵。自分たちを潰そうとする敵が邪悪であればあるほど、強大であればあるほど血が騒ぐ。もちろん恐れ震撼するが、本質的な部分で血が騒いでいる。それがなぜかといえば、最後に勝つのは自分だと信じて疑わないから。最後は必ず英雄がピンチを救い、絶望的な状況から勝利を収める。だからギリギリまで追い込まれ、窮地に立たされる、ホワイトハウスまで陥落する、という映画がまで作られてしまうでは?

 

これがアメリカ国民の一般的な心情なのかはわかりませんが、よく見聞きする「アメリカこそ世界の中心!」みたいな気持ちは、おしなべて共通のものなんでしょうね。日本で『首相官邸崩落!』なんて映画が作られるとは、考えにくいし。

というわけで、アメリカが本当に怖いのは、自分たちの力が衰え失墜し、誰からも相手にされなくなること、ホワイトハウスなんて狙ってもしょうがないと思われることなのでは。もうひとつ、この映画の裏にあるのは、やれるもんならやってみろ。どうせ無理だけどね!みたいな、挑発的な気持ちも含まれてるのかも。9.11以降のナショナリズムの高まりとか、やっぱあるんですかね。。。

 

と、こんなことを思いました。

 

まぁこんなの深読みで、ただ派手にドカドカ爆発するのが好きなだけかもしれんけど。

 

あと『エンド・オブ・ホワイトハウス』は、設定以外は普通の銃撃戦・爆撃戦映画です。ほんと好きですよね、こういうの。これ観てもうおなかいっぱいなんで、『ホワイトハウス・ダウン』は多分観に行かないです。

 

 

 

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