【映画】アメイジング・スパイダーマン2

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アメイジング・スパイダーマン2™ | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ]

期待通りエキサイティングでした。前作より面白かったし、1,2と観た感想ではシリーズとしても前のよりパワーアップしてるなって思います。


スパイダーマンといえば毎回ユニークな敵キャラが出てきて楽しいんだけど、今作は電気人間の「エレクトロ」。もともとはマックスって名前の人間で、優秀な電気の配線管の設計者なのに社会性に乏しく、そのせいで人間関係だけでなく仕事でも損をするタイプ。「認められたい」「必要とされたい」という願望とコンプレックスを抱えた彼が事故によって電気人間に変わってしまい、今まで押しこめていた人間社会への憎悪はNY市民の賞賛の的・スーパーヒーローであるスパイダーマンに向けられる。

実はマックスはもともとスパイディのファンだったんだけど、NYの街にさまよい出てみると自分は化け物として、スパイダーマンはヒーローとして明らかに市民の目線が違う。そんな嫉妬と失望から可愛さ余って憎さ100倍アンパンマンになってしまい、敵意剥き出しのメンヘラ化。承認欲求ってこわい。

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電気ウナギかなんかに噛まれて変身。顔もなんとなく魚っぽい。
何百ボルトか知らないけれど大量に電気浴びたら焼け死ぬだけだろ普通、ってツッコミは野暮でしょうか。家庭の事情で生まれた時から電気浴びてたクチ?


ちょっと話はそれますが、今日スパイダーマン観て、街をやりたい放題破壊したり派手に爆発したりみたいなハードな映画はやっぱ日本じゃ撮れないなと思った。そもそも需要がないのかもしれないけれど、ああいう派手なアクションや街で車が吹っ飛びまくるような状況ってどうも日本じゃ考えられなくて、フィクションすら違和感がある。けどアメリカならアリやな、みたいな部分があって、それだけ日本が安全な国ってイメージがあるのはいいことかなと思いつつちょっと寂しい気もする。日本でやれるのはせいぜいゴジラ等の特撮くらいだろうけど、そういう映画にしても街でデカいトラックとタクシー数十台がクラッシュしたり、突然銃撃戦が始まったりしない。だから代わりにアニメでそれをやってんだなーと思うと自分としてはけっこう納得がいく。予算的にもリーズナブルだしカルチャーとしてもやっぱ世界トップレベルなんだろうなと思うので、派手な実写アクションは洋画に任せて日本は日本の道をゆく文化的比較優位の現状が合理的なのかなと、知ったような口で言うけれどそう思う。*1


ストーリーに話を戻すと、スパイディVSエレクトロのバトルは、メインには違いないけれど実はそんなにメインじゃない。あちこちに伏線が張られていって、そのぶん盛り上がるポイントは多かったからそんな印象を受けるんだと思う。時間もけっこう長かった割には退屈しなかった。ピーターとグウェンの恋愛的なごたごたは、最後にゃどうせくっつくんでしょと思いながら観ていたのに結末はちょっと意外だった。「アメイジング」のシリーズがあと何作あるのかわからないけど、話の大きな軸が変わってしまって、次回以降どうなるのかなってかんじはある。とはいってもそれは圧倒的に期待感の方が大きい。一番最後の付け足しみたいなワンシーンはなんだったんだろう。


こんなかんじです。面白かった。

*1:それだけにハリウッド版ゴジラには期待感高まる

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