話し言葉の「ウチ」と「ソト」 東昭二『なぜ、あの人の話に耳を傾けてしまうのか?』

なぜ、あの人の話に耳を傾けてしまうのか? 「公的言語」トレーニング (光文社新書)作者: 東照二出版社/メーカー: 光文社発売日: 2014/05/15メディア: 新書この商品を含むブログを見る読みました。 本書の目的は、言語を「私的言語(=ウチことば)」と「公的…

ここがヘンだよ、日本人の働き方 ~日野瑛太郎『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代下さい』

あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。作者: 日野瑛太郎出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2014/01/10メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (5件) を見る読みました。「脱社畜ブログ」で有名な日野瑛太郎さ…

「変化の時代」をワクワク生きよう ちきりん『マーケット感覚を身につけよう』

マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法作者: ちきりん出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2015/02/20メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (6件) を見る読みました。面白かったです。 …

あなたに【心のふるさと】はあるか 二村ヒトシ『すべてはモテるためである』

すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)作者: 二村ヒトシ,青木光恵出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2012/12/02メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 125回この商品を含むブログ (31件) を見る読みましたーめっちゃ面白かったです。 やっぱ皆が「面…

米澤穂信『折れた竜骨』

一昨日、米澤穂信の『折れた竜骨』を読みおわった。折れた竜骨 上作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2014/07/14メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る折れた竜骨 下作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2014/07/14メ…

漫画『進撃の巨人』の表紙に学ぶ、絵画の構図法

ブックオフでなんとなく買ってみた「漫画バイブル(2)構図破り」がなかなか面白い。漫画バイブル〈2〉構図破り編作者: 田中道信,えんぴつ倶楽部出版社/メーカー: マール社発売日: 2004/04メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (3件) …

徒然日記-0809

たまには日記でも。今日は長崎の原爆記念日(記念日って言っちゃいけないのかな?)ですね。広島のほうがどうしても有名で、原爆と言えば広島みたいになってるけどやっぱ忘れちゃアカンよなと。でも実際のところ広島の原爆ドームは4回くらい見に行ってるのに…

『英語もできないノースキルの文系学生』に仕事がなくても当たりまえ

英語もできないノースキルの文系学生はどうすればいいのか??就職活動、仕事選び、強みを作る処方箋作者: 大石哲之出版社/メーカー: tyk publishing発売日: 2013/09/30メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る読みました。いささか刺激的なタイ…

『君と僕。#14』を読んで

「君と僕。」の14巻を読みました。今回のすごいよかったです。 「君と僕。」は愉快な(?)高校生5人組の青春グラフティ。読むとなんかしらんキュンキュンするんで大好きです。君と僕。(14) (ガンガンコミックス)作者: 堀田きいち出版社/メーカー: スクウェ…

「凡庸」は恥である―斎藤孝『人を動かす文章術』

誰も教えてくれない人を動かす文章術 (講談社現代新書)作者: 齋藤孝出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/12/17メディア: 新書購入: 1人 クリック: 194回この商品を含むブログ (24件) を見る読みました。どういう本か要約すると「みんなブログ書こうぜ」にな…

Kindleセールで買った本まとめ

kindleセールが明日までと知り*1さっきあわてて物色・購入した本をまとめておきます。てきとーです。 前回はKADOKAWAのみでしたが今回は集英社などいろんな出版社がセール対象。 コミック ハチワンダイバー ハチワンダイバー 1 (ヤングジャンプコミックスDIG…

朝井リョウ『何者』

何者作者: 朝井リョウ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/11/30メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 317回この商品を含むブログ (87件) を見る朝井リョウの『何者』を読んだ。 読んでる最中も読み終わった後も、ただただ、「すげー」と思うばかりだった。…

角川書店Kindleセール 買った本、気になった本のまとめ 

セールの本を眺めてていつも感じるんですが、角川って他の大手出版社(集英社とか小学館)に比べてちょっとアウトローなものが多くないですか?ビジネス本関連はそうでもないですが、小説とかコミックなんかはあまり大衆受けするような、キャッチーなものが…

3.11について考えたこと

東日本大震災があった3年前、僕は大学受験の浪人生だった。 新聞が被災地の状況を連日伝え、テレビではACのコマーシャルが繰り返し流れるなか、僕はほぼ毎日予備校に通っていた。 ある日の授業中、予備校の先生が唐突にこんな話をはじめた。僕が浪人生をして…

Amazonの3.11

Amazonの3.11─電子書籍オリジナル─ (角川書店単行本)作者: 星政明出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2013/03/07メディア: Kindle版購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見る読みました。『アマゾン』といえば、今や知らない人が…

『東日本大震災警察官救援記録 あなたへ。』

という本を読んでます。この本は3年前の震災で救援活動に従事した、全国47都道府県の警察官とその関係者の手記をまとめたもの。立場も状況も異なる彼らが、それぞれどんな気持ちで被災地と向き合ったのか。何を見て、聞いたのか。一週間くらい前からこの本を…

原発「危険神話」の崩壊

原発「危険神話」の崩壊 (PHP新書)作者: 池田信夫出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2012/02/15メディア: 新書購入: 3人 クリック: 52回この商品を含むブログ (7件) を見る読みました。 本の趣旨としては「福島の原発事故で原発の『安全神話』は崩れたけ…

21世紀は「複合災害」の世紀だ

来月11日までの一か月間、震災についていろいろ考えようと思ったわけですが、まず手に取ったのはこの『巨大災害の世紀を生き抜く』。巨大災害の世紀を生き抜く (集英社新書)作者: 広瀬弘忠出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/11/17メディア: 新書 クリック…

それでも人は「期待」せずにいられない

先日書いたエントリに言及いただきました。 優しい人ほど他者に期待しない - 指揮者だって人間だ 僕の元記事では「大人になることは他人に期待しないこと」という、まさにその通りの趣旨で軽く触れただけでした。今日はもう少し「期待すること」との向き合い…

世界の名作児童文学・おすすめ14冊を紹介してみる

僕が初めて海外文学に触れたのは小学4年生の頃、「ハリーポッターと賢者の石」だ。 母に薦められていやいや読み始めたのに、そのあまりの面白さに一気に読み切ったのを覚えている。ハリー・ポッターと賢者の石(携帯版)作者: J・K・ローリング,松岡佑子出版社…

ブログ運営の大局観-「Chikirinの日記」の育て方

「Chikirinの日記」の育て方作者: ちきりん出版社/メーカー: ちきりんブックス発売日: 2013/11/16メディア: Kindle版この商品を含むブログ (5件) を見る読みました。ちきりんさんが運営するはてなダイアリーの超人気ブログ「Chikirinの日記」の舞台裏を綴っ…

加害者が負うべき「罪と罰」

山本太郎さんのこともあって今は少し話題が移っているが、みのもんたの次男が窃盗容疑で捕まった事件がニュースになっている。その次男の罪自体ではなく、みのもんたの「親の責任論」、つまり「30歳を超えたいい大人の責任を、その親が取ることの是非」が主…

「才能と努力」~為末大と島田紳助

為末大さんのツイッターでの発言が話題になっている。成功者が語る事は、結果を出した事に理由付けしているというのが半分ぐらいだと思う。アスリートもまずその体に生まれるかどうかが99%。そして選ばれた人たちが努力を語る。やればできると成功者は言…

島田紳助の成功戦略~「X+Y」の公式

秋の夜長は読書とブログ島田紳助の『自己プロデュース力』を読みました。 自己プロデュース力 (ヨシモトブックス)作者: 島田紳助出版社/メーカー: ワニブックス発売日: 2009/09/01メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 259回この商品を含むブログ (53件) を…

絶望して大人になる。―西尾維新『終物語』~おうぎフォーミュラ

秋の夜長は読書とブログ「進撃の巨人」の最新刊が待てず、ここ2,3カ月は別マガを買って読んでおります。 別冊 少年マガジン 2013年 10月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/09/09メディア: 雑誌この商品を含むブログを見るめっちゃ面白いですよ…

書評でも感想でもなく、記録として。

今はてなのブロガーさんの間で「書評論」ブームらしい。読書の秋だからでしょうか。「面白い読書感想文」をめぐる冒険(1)どうすれば面白い書評が書けるか考えてみるなどなど。 僕もぼんやり考えていたことではあるので、つらつらと書いてみます。 ◆読み終…

プレッシャーをはね除ける方法はひとつしかない―井端弘和『勝負強さ』を読んで②

前記事に引き続き、中日ドラゴンズ・井端弘和選手の著書『勝負強さ』について。勝負強さ (角川oneテーマ21)作者: 井端弘和出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2013/09/10メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る「ここ一番の勝負どころ、土…

ほどよい緊張と集中―井端弘和『勝負強さ』を読んで①

中日ドラゴンズ・井端弘和さんの『勝負強さ』を読んだ。 勝負強さ (角川oneテーマ21)作者: 井端弘和出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2013/09/10メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 以下簡単な井端選手のプロフィール 1975年5月12日生まれ。97年…

高畑勲監督の新作『かぐや姫の物語』が気になる

やや乗り遅れた感ありますが、宮崎駿監督の引退をうけて、思ったこととか書いてみます。 宮崎監督の引退、その影響は? 今や日本人ならほとんど知ってるようなたくさんの名作長編アニメを生み出してきた宮崎監督ですが、今夏上映の『風立ちぬ』を最後に引退…

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