掘りだしものがいいんです

アパートから自転車で3分かからない距離にでっかい本屋があって、最近は毎日のように通ってる。なにしろ24時まで空いてるから仕事帰りだって余裕で行けてしまう。一か月にどれくらい書籍代(漫画本含む)に費やしてるのか・・・あまり計算したくない。

なかでもやっぱり漫画が好きなので、よく買う。ただ、最近話題だとか、累計何十万部とか、アニメ化しましたみたいな煽り文句で本屋が売ろう売ろうとしてくる本にはあまり手が伸びない。こういうとき無駄に天邪鬼なせいでたまに損してる。読んでみればむしろ面白いことのほうが多いんだけど。

でもどうせ買うなら自分で開拓したい。掘り出し物をみつけたい。
それが実際のところ有名だったり、売れてる漫画だったとしても関係ない。「自分で見つけた!」と思えればそれでいい。

アニメタ!(3) (モーニングコミックス)

アニメタ!(3) (モーニングコミックス)

このへんは特によかった。「掘り出し物」は褒め言葉って信じてる。

おちこんだりもしたけれど、

元気でやってます。

社会人になって3か月半。振り返ればいろいろあったが、ないほうがむしろ異常だし、まぁこんなもんかなと思う。まだまだ序の口という気もする。大変さでいえば、世の新社会人が経験する一般的なそれの範疇に収まるだろう。そこそこしんどかったし、そこそこ楽しいこともあった。つまり、ふつうだった。

働き始めて変わったことといえば、まず朝が早くなった。早起きなんて高校卒業後はついぞした記憶がなかったから、入社前には一番心配していたことのひとつだった。が、意外とこれはすぐに慣れてしまった。

次に時間の使い方が変わった。自由な時間が減っただけ、したいことしかしたくなくなった。読書量が3倍くらいになり、映画やアニメはあまり見なくなり、睡眠時間が増えた。

毎月お給料がいただけるようになったので、銀行の預金額が増えた。お金がたまれば何か心境の変化があるかと思っていたが、あまり変わらなかった。同期などは金をためたい、残業してでも稼ぎたいという人が多いけれど、僕はとてもそんな気分になれない。なさすぎて不自由するのも嫌だが、たくさんあって嬉しくなるタイプでもないんだなということが分かった。

配属先もやっと決定した。事務系の総合職として入社したので、つい先日までどんな職につくのかわからず足元がおぼつかなかった。もともと希望なんてなかったが、営業は嫌だなぁくらいは思っていて、結果、営業ではなかった。しかし自分に向いた職かといえば全くそんなことはない。とはいえ向いた職がそもそもありそうになかったから、面談では「頑張ります」と言い切った。

今週読んだ本

世にも奇妙な君物語

世にも奇妙な君物語

世にも奇妙な君物語

著者の本は『何者』を読んで以来かな。
以前インタビューで「『世にも奇妙な』の原作を書いてみたい」と言ってるのを見て、ちょっと前に本屋でこれを見かけて、「ああ、書いたんだ」と思って手に取った。そんな経緯もあって、さぞ力作だろうと無意識に期待値が上がってしまったのかもしれない。あまりピンとこなかった。社会風刺的な話がほとんどだけど、その点でいえばまだ『何者』のほうが刺さるものがあった。SFっぽい要素も大きいのだけど、それがむしろノイズになって読み味が中途半端になってる気がする。悪い意味で「事実は小説よりも奇なり」を実感したかんじ。5本目の「脇役バトルロワイヤル」はちょっと面白かった。

六花の勇者

最新巻まで読破。6巻でちょうど第一部が完結するのですっきりした。アニメも見直した。
内容はミステリ要素のあるファンタジーといったところ。ラノベはあんまり読まないけれど、その中でもかなり読み応えのある部類じゃないかと思う。謎解きが物語の大きな軸になるファンタジーという点では、ハリーポッターとか近いかもしれない。他だと米澤穂信の『折れた竜骨』なんかも思いつくけど、あれに比べるとミステリとしての出来はやや落ちるかな。どっちにしろかなり好みなジャンルなので一気に読み終えた。
ミステリというと謎解き主体で静かで動きのないシーンが長々と続くのかと思われるかもしれないが(実際そういう部分もあるけど)、戦闘描写もかなり多めで退屈はしない。キャラクターもなかなか魅力的で、ラノベにありがちな主人公ハーレムみたいにはならず、むしろ徹底的に地獄へ突き落とされる様がかわいそうになるレベル。6巻読み終わっての最初の感想は「この作者、ドSすぎる」であった。

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